ゆるしてやんよ

断酒日記です。

【14日目】2週間目の決意表明

お酒を飲まずに徹夜なんて、テスト勉強以来かもしれない。

よーく思い出してみると、色んな事でほどほどが苦手だった。 白黒思考、100か0、大分マシになったものの、そういう傾向がわたしにはある。

もちろんわたしは不完全な人間だったから、自分の事が大嫌いだった。 自分にないものを持っている人が眩しくて羨ましくて、妬ましかったし、持っていない自分が恥ずかしかった。 完璧な自己像を自分の中で作り上げては、そうなれない自分を卑下していた。 それ故に人に心を開くのが苦手だった。

そんな自分からひととき解放してくれたのがアルコールだったのかもしれない。 一端ではあるけれど、なりたい自分になれたような、なりたい自分になることをそもそも忘れさせてくれるような、人に心を開いているような。 そういう気持ちにさせてくれたのかもしれない。

今となっては人のいいところを見つけて、しかもせっかくなのですぐ口にしてしまうようになったのは結構長所だと思っている。勝手に出てくるだけなので、受け取られないのも全然平気で出しっ放しなのがまたいい。受け取って貰えると嬉しむけれど。

まだまだ嫌な自分と向き合って鬱屈としまうこともあるけれど、素直で可愛げがあるなと思う日もあるし、ダメなわたしを笑いながら好きでいてくれる人達もいる。 そしてわたしもその人達のことが喉から手が出るくらい大好きなのだ。

お酒を飲み始めた頃のわたしと、今のわたしとでは全然違う。

わたしは今のわたしがなかなか好きで、ダメな部分も苦笑いしつつ、ゆるしてやんよ、と思っている。 例えば今日も寝なきゃいけないと思いつつ、まぁいっか、日中も寝なきゃ帳尻が合うし、最悪明日仕事から帰ってくればへとへとで早寝早起きの完成!って思って気楽に構えてるところとか。

お酒を飲まなければいけなかった弱い弱い自分のことも、本当はもっと早く気づいてなんとかしてあげられたら良かったと思いはするけれど、どう考えても今このタイミングでしかこの選択を出来なかった。 選ぶために、色んなことが必要だった。知識や、経験や、痛みや、そういうものがある日苦しみながら読んだとある断酒ブログ様をきっかけに、カチカチと音を立てるように収束していき、お酒をやめようという答えと、何があってもその答えを覆さないと決める勇気になった。

こういうのをパラダイムシフトって言うのだっけ。それが確実に胸の中で起きて弾けた。全部必然だった。 必然だったからこそわたしは、勝利の女神さまの前髪を躊躇せずに掴むことができた。

さて、これで自分を追い込んだぞう。

これでお酒を飲んだら、わたしはきっとわたしの事が大嫌いになる。それはもうコテンパンに立ち上がれなくなるくらい。どんなに言い訳したって無駄なのは 、経験上明らかだ。筒抜けなんですもの。

答えが出ずに飲んでいたのと、答えが出ている今、それを見ないふりして飲むのでは全然違う。

わたしはもう未来永劫分のお酒という魔法を使いきった。 それら全てを使って、今の自分を召喚した。

悪くないトレードだったと思う。 よくやったわたし。 偉いぞわたし。

今日で2週間。 まだ2週間ぽっち。

大口を叩くには短すぎるけど、変わりたいと願う気持ちにはずいぶん年季が入っている。 良い方向に転がり始めているのなら、今日のわたしは、戻ってこれないくらいにその背中を押してあげたい。

これから色んなことが変わって行っても、悲しい嬉しい驚くようなことが起きても、自分を好きでいるために、アルコールの消えた世界でがんばって生きていこうという決意表明をここに記す。 10年後のわたしよ、感謝してほしい。

そして、明日のわたしごめんなさい。なんとか月曜日を乗り切っておくんなまし(;_;) にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ
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