【67日目】クリスマス前の嵐
うーん、眠い!
明日から三連休だというのに、帰ってから寝てばかりいて、22時過ぎの段階でもう3時間も寝ている。
最近お昼寝出来ていないから、そのせいだろうな。30分のお昼寝は夜の睡眠の数時間分に相当するっていうのは本当のようだった。
そして、トルネードのような雨脚の中、駅までお迎えに。傘は真上じゃなく、風向きに合わせて臨機応変に傾ける。骨がバッキバキに折れて吹き飛ばされてしまわないように。うーん、大人になったものだ。
高い歯ブラシみたいな雨だねって下半身をずぶ濡れにしながら言ったら、例えが独特だと言われる。確かに。でも、ピタッとくると、とても気持ちいいのだ。
ちなみに濡れてべったり張り付いたスキニーは脱皮しそうなザリガニである。気をつけて脱がないと、失敗したら死ぬ。
ファミレスでグダグダごはんを食べて、帰ったらもうこんな時間。明日は午前中から動きたいから早く寝よう。
今日はたくさん笑った。
なんだ、お酒がなくてもこんなに大きな楽しさを味わうことが出来るんだって思った。大雨が好きになりそう。ちなみに傘の骨は一本だけ折れてた。惜しい!
【66日目】アルコールライフイズホラー
四捨五入したら100!
ノンアルコールライフ初日のわたしの立場に立つと、断酒66日目なんて、いちおくえん、と変わらないくらいでっかくて現実味のない数字だった。
わたしは、このノンアルコールライフに至る前、もはや1日たりとも断酒を出来なくなってしまっていた。
朝どんなに具合が悪く、胆汁まで吐いて、「今日は絶対に飲まないから、どうか助けてください」と懺悔し誓ったとしても、仕事が終われば帰路の途中にあるどこかのコンビニに必ず吸い込まれ、前日と同じようにお酒を買っては、前日と同じように飲んだ。
眠るというより、気を失うまで。
もちろん毎晩ブラックアウトしているから、記憶はおぼろげにしか残っていない。
朝のわたしは切実に断酒を誓うのに、夜になれば、明日からにしよう、と、気持ちを繰り越しては飲んだ。
朝と夜のわたしは本当に別人のようだった。別人が同じ体の中で、どちらも本気でお酒を飲みたい、やめたいとあっちゃこっちゃで叫んでいて、千切れてしまいそうだった。
アルコール依存症の中期だったと思う。
連続飲酒に至らなかったけれど、それを線とするならば、30㎝離せば線に見える細かな点線のような日々だった。
同じ時間に、同じ量のアルコールを飲むことをやめられなかった。その純アルコール量は計算してみればざっと100gにもなった。
アルコールの致死量は300gだとグーグル先生が後から教えてくれた。
毎日死のうとしてお酒を飲むんだけど、死ぬ前に寝ちゃうから死ねないとか。そんなことを思いつき、なんちゃって、とは茶化せない。
そんなわたしの歩んだ66日のノンアルコールライフなんて、字面だけで茨の道のような気がする。
けれど、実際にはこの66日間一度たりとも
・二度と飲まない選択を後悔したこと
・飲まない辛さが幸福感を上回ったこと
がなかった。代わりに、
助かった、これで死なずに済む、もう苦しまなくていいんだ、飲まなくていいんだ
という安堵の感情が底なしで沸いてきた。
だって、聞こえないふりをしてきたエマージェンシー音、ホントはもうずっとけたたましく耳元で鳴ってたから。
ちなみに、わたしはやめる直前に一度だけ幻聴を聞いた。
隣の部屋との境目の壁からラジオが流れたのだ。
それはとても小さくて、常識的な音だったから、病識があったせいで敏感になってテレビの音漏れに過敏になったのかもしれないとも後になって思ったけれど、でも、やっぱりあれは幻聴だったと思う。
そんなホラー映画のような日々をするりと抜けて、66日目。
あれからもし66日飲んでたとしたら、わたしはどこかで死んでたかもしれない。そういう結末もあったかもしれない。
生きててよかったなぁ、わたし。 このままノンアルコールライフでハッピーエンドがいいよ。
1つだけ分かっているのが、節酒じゃ絶対にバッドエンドってこと。
ノンアルコールライフじゃなきゃダメなのだ。絶対に。どんな理由があろうと、飲む理由は全部言い訳なのだ。
今日も初日のわたしから受け継いだノンアルコールライフの気持ちを、綺麗なまま明日へ渡せることに感謝しよう。
【64、65日目】エリエリなんとかサバクタニ
明日で禁煙2週間。
まだ時々吸いたくなるし、タバコの匂いがするとあーっと思うけど、平気。
ノンアルコールライフで空いた穴も随分小さくなって来て、最初は永遠にブログ書けそうなくらいに時間を余らせていたのが、いまで
ここまで書いて、スマホの画面に鳥のフンがダイレクトで落ちて来た。ハトかはたまたハトのふりした神様か。歩きスマホしてすみませんでした。
もちろんそのままフリックしている訳ではない。
あー、女子力あげといてよかった! ティッシュもウエットティッシュもビニール袋も持ち歩いててよかった!
持ち始めた頃、いつ使うのこんなの、なんて思っていたんだけど、全ては今日のためにあった。
女子力って、サバイバル能力だ!
くっ、女子力について書きたいことがたくさんあるのに時間が足りない!
とりあえず、ダメージ0でお仕事がんばってきます。ベタではありますが運が良いということで。
【62、63日目】エニアグラムとアルコール依存症
エニアグラムのタイプ4はアルコール依存症になりやすいと思う。
なぜなら、わたしがタイプ4だからだ! タイプ4は永遠の中二病である。
むしろタイプ4以外だと、どのタイプがなりやすいのだろう。とっても気になる。
http://shining.main.jp/eniatest.html
質問数が多いので少し時間がかかりますが、お時間のある方は是非やってみてください。楽しいですよ!
【61日目】試練の時が来た
バックレである。
今月いっぱいで辞めるということで動いていたけれど、来週から来ないそうだ。
バックレじゃないと見せかけてのバックレ。 このように、高度な二段階バックレは、人生で初めての経験だった。
飲んでいた頃のわたしなら、このクソ忙しい時期に勘弁してよ、引き継ぎどうすんの、なんてグチグチ言いながらヤケ酒をしただろう。こんな優秀な、由緒正しいおつまみを逃す訳がない。
でも今のわたしは違う。
めっちゃイライラするけど!ふざけんなバーカバーカ!くらい言ってやりたいけど。それはお酒を飲んだところで解決しないどころか、御門違いなのだ。
このイライラの正体は不安だ。このイレギュラーにちゃんと自分が対応出来るかどうかの不安が、二次感情の怒りとして発露しているのだ。
そしてショックだったんだろうな。半年とは言え、一緒に働いていたのだ。
大丈夫だよわたし。 ちょっと面倒だけど、なんとかなりそうだよ。細分化してちょいちょいこなしていけば、気づいたら終わってるレベルじゃないの。いけるいける。
年内に全て上手くいくよ!オールオッケー!!
そして、これをお酒もタバコもなしでクリア出来たら、かなりの可動域の動作確認オッケーということ。試練というか、試験の時が来たのかもしれない。
これが終わったら美味しいごはん食べに行こう。エンディングまで泣くんじゃないって重里も言ってたし、泣かないし、飲まないし、吸わない。
【59、60日目】夢見る暇もなく
22:00から6:00まで気持ちよく寝る。
加えてお昼寝もするし、それでも夕方には眠くなるので、仕事が終わって帰って来て寝るまでの間にも少し寝る。
とにかく寝る。ブログを書く時間も、本を読む時間も、ごはんを食べる時間も惜しむほどねむくて仕方ないのだ。
今のところこれといった問題もないので、欲しがるままに眠る。
それで、最近バイオリズムに関係なくお肌の調子がよい。
色むらがないのはおそらく断酒の、くすみがないのはおそらく禁煙の、そばかすが薄くなった気がするのはおそらくLシステインとアスタキサンチンとビタミンCの、そして、つやっと感はおそらく睡眠のおかげとみた!
そして、味覚の変化を感じる。 甘い、辛い、しょっぱいなどが、これまでより10倍くらい強い刺激として感じられる。ちょっと痛い。
特に甘味は、なんの変哲もないお菓子なのに、ツキーン!とした刺激を脳にやたらめったら刺してくる。美味しい。ジワァっと涙目になるくらい美味しいんだけど、甘味って刺激物だ。最近依存性が叫ばれてるけど、これはあるだろなぁ。
禁煙が落ち着きそうな年明けくらいから、少しずつ減らしていこう。 そして、そのまま食から少し距離を置こう。そしたらおそらく自然に痩せていく。
ああ〜こんなことを考えてる間にももう眠い。
でも、なんとも言えない多福感をずっとお腹の底あたりに感じるんだよ。自分で決めた事を全うするって気持ちいい。その辺に我慢ではなく快を感じられるからこそ続けていけるんだろうな、と思う。
よし、サボりおしまい! コーヒー飲んで仕事がんばろ。
【58日目】好きな自分になるまで毎朝生まれ直してきてやったぜ
ものすごく早寝をしてしまい、ものすごく早起きする。
ニコチンも禁煙36時間を過ぎて、既に全て消滅してしまった。そして、もちろん体には一滴のアルコールも流れていない。
まだ暗い、とても静かな朝だ。
後悔が口をついて出てくることも、こめかみの拍動に合わせて起こる頭痛に奥歯を噛みしめることも、投げやりな気持ちで明日に全てを押し付けることもない。気が狂うように、それらを欲しがるようなことも、もうない。
そのことに、安心して泣きそうになる。
なんとなくわたしは、自分を破滅型の人間だと思っていた。
口にしたことはなかったけれと、普通の人が越えない線をいつか越えて、そのまま戻ってこれなくなるような気がしてた。18歳くらいから発動してたように思うのだけど。
その歯車が、止まったように思う。
生きてて良かったな。
どんなに辛い時も、なんとかやり過ごして、今日みたいな穏やかな日を迎えられて良かったな。
よくぞここまで生きて来ましたわたし。 おめでとうわたし。
あと5分だけこの幸福感に浸ろう。 この気持ちを味わいたくて、ずっと頑張ってきた。
そして5分後、幸せなものしか入れないフカフカの布団を繭として育った、つやつやのわたしが、不敵な笑みを浮かべながらこの現世に新たに生まれ落ちん。