【59、60日目】夢見る暇もなく
22:00から6:00まで気持ちよく寝る。
加えてお昼寝もするし、それでも夕方には眠くなるので、仕事が終わって帰って来て寝るまでの間にも少し寝る。
とにかく寝る。ブログを書く時間も、本を読む時間も、ごはんを食べる時間も惜しむほどねむくて仕方ないのだ。
今のところこれといった問題もないので、欲しがるままに眠る。
それで、最近バイオリズムに関係なくお肌の調子がよい。
色むらがないのはおそらく断酒の、くすみがないのはおそらく禁煙の、そばかすが薄くなった気がするのはおそらくLシステインとアスタキサンチンとビタミンCの、そして、つやっと感はおそらく睡眠のおかげとみた!
そして、味覚の変化を感じる。 甘い、辛い、しょっぱいなどが、これまでより10倍くらい強い刺激として感じられる。ちょっと痛い。
特に甘味は、なんの変哲もないお菓子なのに、ツキーン!とした刺激を脳にやたらめったら刺してくる。美味しい。ジワァっと涙目になるくらい美味しいんだけど、甘味って刺激物だ。最近依存性が叫ばれてるけど、これはあるだろなぁ。
禁煙が落ち着きそうな年明けくらいから、少しずつ減らしていこう。 そして、そのまま食から少し距離を置こう。そしたらおそらく自然に痩せていく。
ああ〜こんなことを考えてる間にももう眠い。
でも、なんとも言えない多福感をずっとお腹の底あたりに感じるんだよ。自分で決めた事を全うするって気持ちいい。その辺に我慢ではなく快を感じられるからこそ続けていけるんだろうな、と思う。
よし、サボりおしまい! コーヒー飲んで仕事がんばろ。
【58日目】好きな自分になるまで毎朝生まれ直してきてやったぜ
ものすごく早寝をしてしまい、ものすごく早起きする。
ニコチンも禁煙36時間を過ぎて、既に全て消滅してしまった。そして、もちろん体には一滴のアルコールも流れていない。
まだ暗い、とても静かな朝だ。
後悔が口をついて出てくることも、こめかみの拍動に合わせて起こる頭痛に奥歯を噛みしめることも、投げやりな気持ちで明日に全てを押し付けることもない。気が狂うように、それらを欲しがるようなことも、もうない。
そのことに、安心して泣きそうになる。
なんとなくわたしは、自分を破滅型の人間だと思っていた。
口にしたことはなかったけれと、普通の人が越えない線をいつか越えて、そのまま戻ってこれなくなるような気がしてた。18歳くらいから発動してたように思うのだけど。
その歯車が、止まったように思う。
生きてて良かったな。
どんなに辛い時も、なんとかやり過ごして、今日みたいな穏やかな日を迎えられて良かったな。
よくぞここまで生きて来ましたわたし。 おめでとうわたし。
あと5分だけこの幸福感に浸ろう。 この気持ちを味わいたくて、ずっと頑張ってきた。
そして5分後、幸せなものしか入れないフカフカの布団を繭として育った、つやつやのわたしが、不敵な笑みを浮かべながらこの現世に新たに生まれ落ちん。
【57日目】この度伍長になりました
日曜日は丸一日眠ってしまった!
というか、寝たり起きたりを延々と繰り返し、ようやくベッドから降りられたのが夜だった。
細切れに残った記憶ですら「今何時?あ、やばい、また寝てしまう、あぁ〜(プツリ」のようなものばかりだ。
禁煙の眠気って本当にすごい!圧倒的過ぎて、ちょっと興奮する。瞬間的に寝かしつけてくる。どんな体勢でも睡眠可能。
ググってみると、ニコチンは覚醒物質で、わたしはいつもニコチンの作用でしゃっきりしていたようだ。 そして脳はニコチンに甘えてサボりまくり、覚醒物質のアセチルコリンを全く出さなくなってしまったようだ。
そして、その状態で突然ニコチンを絶った訳だから、ここ数日のわたしの脳内にはそれを補う覚醒物質が存在していないことになる。ひえー、そら眠い!
細かく言うともっと色々あるらしいけど、大体こんな感じらしい。
復活するまで30日〜らしいので、回復はもう少し先になりそうだ。普段不眠症気味なので、たくさん寝れる分には気持ちよくて大好き。どんとこい。仕事中以外で。
ちなみに、アセチルコリンが足りないと浅い眠りになるらしく、日曜日の寝たり起きたりの辻褄も合ってスッキリ気持ち良い。
◼︎良質な眠り川柳
トリプトファンは牛乳、セロトニンは日光で出るイメージだけど、アセチルコリンはどうなんだろう。
後でググって、及ばずながら復活の補助に努めてみよう。
こういう、体の仕組みについて調べたり実験したりするのって、すごく楽しい。 なんとかして結果を出したくなる。
眠気に関してはそんなところだろうか。 眠気以外の離脱症状は今のところ余り感じられない。 食欲は少し増えてるから体重に注意しなければ。
吸いたいという気持ちはまだまだポッと出てくるけれど、吸わない理由を思い出せば、タバコのようにポキっと折れるし、すぐに忘れる。
そもそも、喫煙欲求があろうとなかろうと、そこはわたしがコントロール出来ない部分だからそっとしておいて良いのだ。
わたしはそれのあるなしに気を取られず、ただタバコを吸わないという反応のみ選んで行けばよい。
禁煙5日目。
「禁煙階級」というアプリを使って記録しているのだけど、いつの間にか見習いから伍長に出世していてちょっと嬉しい。 この5日で2085円も得してて、8時間15分も寿命が伸びている。どちらも有効に使い直せる幸せ!
これイイネ!
禁酒バージョンもあるといいな!
【55、56日目】寝れば治る
◼︎55日目
スッと眠り、パチっと目覚める。
目覚めた瞬間から脳が覚醒していて、昨日はとてもいい感じで眠れていたんだな、と嬉しくなる。
そして、禁煙には予期せぬ効果があった。
わたしはお酒を飲みながらタバコも吸っていたので、普段からキッチンの換気扇の下辺りが定位置だった。
けれど、流石にお酒も飲まない・タバコも吸わないとなると、そこにいる必要もなくなってしまい、第二の部屋くらいにクッション置いたり小さいテーブル置いたり工夫してたのに、ものの数日でちょっとした廃墟である。キッチンは電気もつけず、ずっと部屋にいる。
そしたら、夜だけで最低2ℓは飲んでいた炭酸水やコーラなどの代用品を、ほとんど飲まなくなってしまったのだ。禁煙と断酒の化学変化やー!
場所に引きずられている部分もあったんだなぁと思う。
それに比べて、居間における飲み物の存在感の低さよ!
飲みきれなかったコーラが、もはやうんともすんとも言わない。飲み切りたいけれど、エアコン消しちゃって、寒くてもう手を伸ばせない。
これがお酒なら。
絶対に布団から這い出して飲みに行ったんだろうな。寒いことに気づいていたかも怪しい。
わたし、かわいそうだったな。寒々しい妄想に少し胸が痛む。よしよしよし。
わたしの中のお酒は成仏してしまったけれど、キッチンの廃墟には、小さなお酒の地縛霊が未だ住んでいる。座らなければ悪さはしないけれど、この際きちんと成仏してもらえるように、お花でも飾ろうかな。
いいな。キッチンにお花のある暮らしって素敵。モテる。採用!
◼︎56日目
昨日は健康診断からそのままずっとお出かけだったので、飲酒欲求も、喫煙欲求もほとんどなし。
(ただ睡眠欲だけが本当に抑えきれず、今日も電車で隣の方に寄りかかってしまっていた。困ったろうな、すみません)
みなとみらい〜桜木町を探索。 あのへんの横浜じゃなく横濱感がとても好きだ。地方出身のわたしが想像してた横浜は、横浜駅じゃないんや。みなとみらいなんや。※東北人でございます
出先で喫煙所を探さずに済むのはすごく楽チン!
そして、禁煙3日目にしてその喫煙所の匂いの強さに驚く。 これかー、禁煙した皆さんが口を揃えて言われる、タバコの匂いがとても臭い現象!
わたしもきっとすぐその域に到達するんだろうな。匂いに敏感だった子供の頃、この匂いが死ぬほど嫌いだったし。
禁煙初日、どうなることかと思うほどの喫煙欲求があったけど、3日を過ぎて万事順調。いざとなったら寝れば時間は過ぎてくれるし。
お酒ほどタバコに危機感を感じていなかったからこそ、喫煙欲求が強かったようにも思う。舐めてたんだな、わたしのバカタレ!
そして、記録として喫煙欲求や飲酒欲求はなるべく書き残していくつもりだけれど、その強弱に関わらず、絶対にやり遂げるという誓い。
そりゃあ、飲酒欲求も喫煙欲求も、それだけに焦点を当てれば、我慢するのは本当に辛い。 でも、幸せになる方向がこちら側にしかないのは明らかで、だからこそやろうと決めたのだ。
その一歩目の、一番怖かった日のわたしの覚悟を、今日のわたしがやすやすと崩してなるものかよ、という気持ち。
さて、寒くてなかなか布団から出られず、楽しかった昨日1日の幸福感に浸りながらポチポチしていたら、猛烈に二度寝がしたくなってしまった。
よし、観念して8時まで寝よう。 寝れば治る。スヤァ
【53日目】喫煙欲求★★★★★
【禁煙初日】
昨日は、ブログを書き終えた直後くらいから、五分置きくらいに吸いたい欲求がやってきた!
ひえー、早い!強い!多い!
でも、吸いたい欲求が続く時間はすごく短くて、スッと現れスッと消えていく感じ。
頭がまだ禁煙に慣れておらず、何かする度にタバコを吸おうとしてしまって、「あっ違う!」となるといった感じ。
お家では、ヘビースモーカーだったから、慣れるまでは仕方ないね。本数も数えず、息をするように吸ってたから。消す前につけちゃったり。
タモリ禁煙法には、吸いたくなったら15秒だけ我慢するとあって、さすがタモさんだなと思う。意識してみても確かに15秒は継続しない。大体は2秒〜長くて10秒くらいで、発作のようにポッと突然起こる。
1日経った今日、やっぱり家に帰るとすぐに喫煙欲求を感じる。そのタイミングで吸ってたもんなあ。
でも、お酒、タバコと辞めてみて、一番大きく辛いのは、辞めると決意する直前だと感じる。一歩目の法則だ。
これ、ジェットコースターやお化け屋敷に入る時の気持ちや、ホラー映画を観なければいけない時の気持ちにものすごく近いと、超絶ビビりのわたしは思うのだ。
先日、と言っても数ヶ月前になるけれど、縁があってタワーオブテラーに乗ることになった。こんな恐ろしげなものとの縁など、絶対にないと思っていたのに。
わたしにとって二度目のディズニーシー。一度目は船くらいしか乗らなかったから、初めてと言っても過言ではないディズニーシー。
目ぼしいものを乗り終えて、そろそろ帰ろうか、などと話しつつ、通りがかったタワーオブテラーから響きわたる悲鳴に、完全にザワつくビビリなわたしたち。あれ、ランダムに落ちてくらしいよ!嘘でしょ、やめちくりー!
カミナリが落ちていくのを半ば呆然と見上げていると、突如声を掛けられ、振り返れば可愛らしいカップル。
なんと、ファストチケットを譲ってくれると言うのだった。もう帰りますんでどうぞ良かったら、とにこやかに。
違う、そういうことじゃない、とは言えなかった。乗るしかないじゃん、こんなことがあったら。ありがとうカップル。その後、人生観変わったよ。
そして、わたしは電池と時間が許す限り「タワーオブテラー 克服」などで検索し、実際に参考にさせていただいたのがこちらの記事だった。
http://ima.goo.ne.jp/column/article/385.html
結果としては、あの場にいた誰よりもタワーオブテラーを楽しんでいたと思う。
あのね、めっちゃ踏ん張ると全然内臓フワッとしないよ!
落ちてるか上ってるのかも分からないけど!とにかく落ち系が苦手な方は、是非こちらを試してみて欲しい。
そして、緊張の糸が切れ、大笑いしながらエレベーターから出てくると、おきまりの落ちる瞬間写真が出来ていた。
どれどれ。
なんと、そこには驚愕の写真が。
-------数分前
ファストチケットとはいえ、実際に乗るまで、多少は列に並ぶ必要があった。スイスイだけれど。
ビビリなわたしたちは、自分らの恐怖を紛らわすために、列に並ぶ人を眺めては、こんな禍々しい乗り物に自ら突っ込んでいくのは一体どんな人種なんだろう、そしてどんな気持ちで死ににいくのだろう、などを、その表情や服装などから読み取る遊びをしていた。
きゃっきゃウフフするカップル、グループ交際らしき集団、親子連れもいる。え、子供たちも?!大丈夫なの?!(大丈夫らしい)
その中に、ヒゲに坊主に鋭い目つき、それに加えて長身のマッチョという、際立って目立ついかついお兄さんがいた。
「見てよ。あの人、絶対怖くないんだろなぁ」 「いや、案外ああいうのが弱いんだって」
そんな失礼な会話を小声でしながら並んでいると、いつの間にかわたしたちは、そのコワモテお兄さんと同じエレベーターに振り分けられていたようだ。いざ、出陣。
エレベーターが動き出してからは人のことを考えてる余裕なんてなかったし、 写真が完成するまで、写真のことなんてすっかり忘れてたけど。
お兄さん、最前列で上むいて口開けながら踏ん張ってた。お前もかよ。
わたしたちは、無言でその写真を買い求め、一生の記念品を手に入れたのであった。 落ち系が苦手で避けていたタワーオブテラー、この体験によって、克服どころか 大好きになってしまった。
ちょっと話はそれてしまったけれど、落ちる前が一番怖い、そういう話をしたかった。
今日喫煙欲求はすごかったけど、眠気もそれ以上にすごく、ブログを書きながら眠ってしまった。起きたらすっきり。
禁煙は最初の36時間が山場だと聞いた。 その頃には、もう少し喫煙欲求の感覚が開いてくれるといいな、と願う。
【52日目】最後の一本、最後の一杯
禁煙セラピーを数年ぶりに読み返した。
しっかり頭に入れられるように、昨日の夜から一日張り付いて、特に必要と感じる部分に付箋を貼り付けながら。
そして、最後の一本を先程吸い終わる。
(すみません、禁煙セラピーが、読み終わるまでは禁煙してはいけないことをすっかり忘れてました)
禁煙セラピーを読んでいる間、禁酒した時のことを何度も思い出した。
一番心に残ったのは「自分の決心を疑わない」というところ。
断酒も、禁煙も、同じだ。これから先、何度でもふいに吸いたくなったり、飲みたくなったりする事があるだろう。
でも、考えに考えた結果、わたしは自分で辞めるべきだという答えにたどり着いた。これは揺らぐことのない真実だ。
吸いたい、飲みたいには理由がない。理由は全て後付けだ。吸わない、飲まないことの方にこそ、数え切れない理由がある。
これから先程一本吸ってしまっても、一杯飲んでしまっても、「やったー!嬉しい」なんて、絶対に思わないし、後悔しか残らない。 もう、自分の中で答えが出てしまっているからだ。
だから、先程このブログを書く前に吸った最後の一本が、本当の最後の一本だ。
吸いたくなる度に、付箋のページを読み返そう。 読み返す度に、考えはどんどん固まっていくから。吸いたいという回数を重ねるほど、吸いたくなくなっていくから。この本は、そういう良書だ。
ブログを書き始める前に、タバコや灰皿などをまとめ、ゴミに出してきた。
今日もお酒は飲みません。
そして、今日からはタバコも吸いません。
やったー!タバコやめてやったぜ! さいこーだぜわたし!!